M-Audio 37-Key Audio/MIDI Interface and Controller Ozonic (Japanese) User Manual - page 14
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Ozonic
を使用する
このページでは、
Ozonic
を使用する場合の基本的
/
実用的な設定例等を紹介します。この他、
M-Audio
のウェブサイトにも数多く
FAQ
を掲載して
いますので、問題が発生した時に
FAQ
を参照して下さい。
録音レベルの設定
<
Mic/Inst
入力
– Ozonic
のリアパネルにあるマイク入力端子やインストゥルメント入力端子にマイクロフォンや楽器を接続します。アクティブ
な回路を持つマイクロフォン(特にコンデンサーマイクロフォン)を使用する場合、
XLR
入力端子に接続した後ファンタム電源を確実に
ON
にして
下さい。入力ゲインは、デュアルコンセントリック・ノブで調整します。上段の小さいノブでマイクロフォンのゲインを調節し、下段の大きい方
のノブでインストゥルメントのゲインを調節します。マイクロフォンに音声を入れたりギターを弾いて入力レベルを調整しながら、緑のシグナル
LED
が点灯を続ける(赤いクリップ
LED
が点灯しない)ように入力ゲインを調整します。
注意:マイクロフォンでレコーディングする時には、メインのスピーカーから離れたところでマイクを使うか、ヘッドフォンでモニターして
下さい。マイクとスピーカーの距離が近付きすぎるとハウリング(不快音)が発生することがあります。
<
ライン入力
–
外部オーディオ機器のラインレベルの出力端子を
Ozonic
のリアパネルにあるライン入力端子に接続します。
Ozonic
のコントロー
ルパネルソフトウェアで入力レベルを調整できます。
ライン入力端子で受けるオーディオ信号は、録音する時のオーディオ信号と同じ音量になります。従ってこのオーディオ信号の音量調節は機器側
で行う必要があります。
Ozonic
に接続した機器で音量調節ができる場合は、機器側で録音音量の調節を行って下さい。ほとんどのオーディオアプ
リケーションでは、音量が低すぎる場合にゲインを大きくすることができます。この場合ゲインを大きくし過ぎると、デジタルクリップノイズ(
0dB
以上のシグナル、赤色に点灯)が発生する原因になりますのでご注意下さい。
入力シグナルをオーディオソフトウェアの入力にルーティングさせることもできます。「録音時の入力をモニタリングする」の項と、ソフトウェ
アの説明書を参照して下さい。
録音中に入力信号をモニタリングする
Ozonic
は、
ASIO
ダイレクトモニタリング、
ASIO
ソフトウェアモニタリング、
WDM
モニタリング、
Mac OS X
では
CoreAudio
をサポートしています。
また
Ozonic
では、オーディオソフトウェアのモニタリング機能以外にも、独立したダイレクト・ハードウェアモニタリングをサポートしています。
<
ASIO
ダイレクトモニタリング
– ASIO 2.0
に対応するオーディオアプリケーションの多くは
ASIO
ダイレクトモニタリング機能をサポートして
います。
ASIO
ダイレクトモニタリング機能では、入力信号はオーディオアプリケーションを経由せずに直接
Ozonic
に送り返されます。このため
レイテンシーが非常に小さいと言えますが、入力信号がアプリケーションを経由しないためにモニターするオーディオ信号にソフトウェアエフェ
クトをかけることはできません。
ASIO
ダイレクトモニタリングが有効の時、
Ozonic
の
Mixer
ページにある入力端子で直接モニターレベルやミュートをコントロールすることができ
ます。オーディオアプリケーションの入力チャンネルを
Ozonic
の入力端子に割当てると、オーディオアプリケーションの
Mixer
を使って
Ozonic
コン
トロールパネルの
Mixer
ページの入力チャンネルをコントロールすることができるようになります。
お使いのオーディオアプリケーションが
ASIO
ダイレクトモニタリングをサポートしている場合、オーディオアプリケーションの
ASIO
のページや
コントロールパネル、オーディオ設定でこの機能を有効にすることができます。オーディオアプリケーションの取扱説明書を参照して下さい。ダ
イレクトモニタリングの
On/Off
に関しては
ASIO
ダイレクトモニタリングの項、
A/B
セレクタスイッチの項を参照して下さい。
<
ASIO
ソフトウェアモニタリング(
Mac OS X
には適用しません)
–
簡単なソフトウェアモニタリングのできる
ASIO
対応オーディオアプリ
ケーションで、
ASIO
ダイレクトモニタリングを可能にすることができます。
ASIO
ソフトウェアモニタリングでは入力信号はオーディオアプリ
ケーションとオーディオアプリケーションのミキサーを経由してモニターされます。入力信号にエフェクトや
EQ
プラグインを追加してモニターで
きますが、ソフトウェアを経由するのでわずかにレイテンシーが発生しますが、
Ozonic
の
ASIO
ドライバを使うことで超低レイテンシーのモニタ
リングを実現します。ただし、実際にはレイテンシーはその他、多くの要因(コンピュータの機種、プロセッサの速度、
Ozonic
のコントロールパネ
ル・ソフトウェアで選択したバッファサイズ、オーディオアプリケーションなど)で変化します。
オーディオアプリケーションが
ASIO
ソフトウェアモニタリング(スルーアウトモニタリングとも呼ばれます)をサポートしている場合、オーディオ
アプリケーションのオーディオ設定等で
ASIO
ソフトウェアモニタリングを有効(この場合、
ASIO
ダイレクトモニタリングはオフにして下さい)
にすることができます。詳しくは、オーディオアプリケーションの取扱説明書を参照して下さい。
<
WDM
入力モニタリング
– WDM
対応アプリケーション(
Macintosh
のコンピュータには適応しません)を使用する場合は、
Ozonic
はオー
ディオアプリケーションを通して入力モニタリングをサポートします。ほとんどの場合
WDM
ではプラグインエフェクトや
EQ
等を使用していて
も、超低レイテンシーのモニタリングができます。
お使いのオーディオアプリケーションが
WDM
とダイレクトモニタリングをサポートしている場合は、オーディオアプリケーションオーディオ設
定でこの機能を有効にすることができます。オーディオアプリケーションの取扱説明書を参照して下さい。
<
ダイレクトモニタリング
̶
ダイレクト・ハードウェアモニタリングのモードでは入力信号は
Ozonic
の出力端子に直接送信されます。お使い
のオーディオアプリケーションが
ASIO
や
WDM
モニタリング対応で無い(
Sound Forge
やそれ以前のアプリケーションなど)場合は、ダイレクト
モニタリングは有効な手段です。オーディオアプリケーションが
ASIO
テープタイプや
WDM
入力低レイテンシーモニタリング対応であっても、
Ozonic
の入力をダイレクト(ハードウェア)モニタリングに設定することで、ほぼゼロ・レイテンシーでモニタリングすることが可能になります。