Fender '57 Deluxe Owner's Manual - page 28
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日本
語
コントロールパネル
1950年代のオリジナル版FenderDeluxe™アンプは、小規模アンサンブルで
ギタリストがグループ全体の音量に居場所を失うことなく演奏することを
可能にすることを目的としたミディアム・パワーのモデルでした。このコ
ンパクトなカリフォルニア・スーツケースが設計された当時は、アップラ
イト・ベースと牛皮ドラムヘッドの時代でした。しかし、後にブルーズ/
ウェスタン/ロカビリーなどの台頭によりバンドの音量が上昇していくに
つれ、音量を上げた際のDeluxeのオーバードライブ・トーンは、限度を知
らない盛り上がりを見せる無数のライブとレコーディングに使用されるこ
ととなりました。
「トーン・マシーン」とも言えるこのウォームでリッチな独特のチューブ
・トーンを持ったアンプは、50年もの年月に渡って、メンフィスからリバ
プールそしてテキサスまで、あらゆるスタイルのプレイヤーに使用されて
きました。オリジナル版のアンプは入手が困難となっており、ヴィンテー
ジ・コレクター市場でその価値は上昇を続けています。
Fenderのオール・チューブ・アンプCustomシリーズに'57Deluxeが加わり
ました。最高級のパーツをハンド・ワイヤリングしたこのモデルは、オリ
ジナル版のヴァイブ、フィーリング、そしてトーンを知る全てのプレイヤ
ーが待ち望んでいた機種と言えるでしょう。'57Deluxeはヘッドのみの製品
もご用意していますので、お好きなキャビネットと組み合わせて幅広いト
ーンを作ることができます。
チキンヘッドのボリューム・コントロールを絞ると、ヴィンテージ・ロッ
クやブルーズ、カントリーなどに適した、リッチな倍音のクリーントーン
が得られます。レベルを上げると、コンプレッションが掛かった、ファッ
トでワイルドな歪みを持ったトーンが奏者の想像力をかき立て、そしてま
た演奏に喜びをもたらします。ナチュラルなコンプレッションにより、レ
コーディングへの順応性にも極めて優れています。Enjoy!
製品登録
— こちらよりお願いいたします:
www.fender.com/product-registration
主な機能
•ハンド・ワイヤリングされたアイレット・ボードのオール・チューブ回路
•1950年代後期の5E3回路、約12ワット
•独立ボリューム・コントロール搭載のマイクとインストゥルメント・チャン
ネル
•出力チューブにはGrooveTubes™GT6V6のマッチド・ペアを採用
•ナチュラルなコンプレッションを実現する5Y3レクチファイアー・チューブ
•ハイゲイン12AX7プリアンプ・チューブ×2(内1つを12AY7に交換することによ
り、'50年代のオリジナル版に近いローゲイン・サウンドを得ることも可能)
•特別設計MercuryMagnetics™トランスフォーマー
•ラッカー・ツイード・カバリング、ヴィンテージ・ブラウン/ゴールド・グリ
ル及びレザー・ストラップ・ハンドル
•デラックス・フィテッド・カバー付属
•オリジナルと同様、12インチ・アルニコ・マグネットJensenP-12Qスピー
カー採用(コンボのみ)。
•クラシカルなヴィンテージ・ロックには、ラッカー・ツイードのHodRod
Deluxe112キャビネット(2231010700)と組み合わせて。
•共鳴性に優れ、温かいウッディなトーンを持つ、ソリッド・パイン材のキャ
ビネット。コンボ・ユニットのキャビネットはフィンガー・ジョイント方式。
•Scottsdale,AZ,USAデザイン。MadeInCorona,CA,USA.
5 年保証(US 及びカナダ。他の地域では異なる場合がございます)
A. STANDBY(スタンバイ
—
アンプがONの状態でSTANDBYをONにすると、
本体からの全ての音声出力はミュートされます。
• 一時的な休憩時にSTANDBYモードを使用することにより、復帰時に
チューブが温まるまでの時間差を回避できます。
• アンプをONにする際には、スタンバイの状態で電源を投入し、60秒間
待ってからONにします。こうすることにより、チューブの寿命を延ば
すことができます。
B. FUSE(ヒューズ
—
アンプを電気的な障害から保護します。ヒューズを
交換する場合は、必ずアンプのトップ・パネルに記されたタイプと規定
に一致した、適切なヒューズをご使用ください。
C. パワー・スイッチ
—
アンプをON/OFFします。状態は、パワー・ジュエ
ルの点灯で確認できます。このスイッチがOFFの場合、アンプの電源は
完全に切れています。
D. TONE(トーン)
—
アンプのトーンを調節します。
E. INST. VOL.(インストゥルメント・ボリューム)
—
INST.{G}入力の音量
を調節します。
F. MIC. VOL.(マイク・ボリューム)
—
MIC.{H}入力の音量を調節します。
G. INST. (インストゥルメント)インプット
—
ギター用の入力端子です。
ほとんどのギターでは、INPUT 1(フル・センシティビティ)を使用し
ます。高出力/プリアンプ内蔵の楽器を接続する、またはよりダークな
トーンを得たい場合には、INPUT 2(-6dB)を使用します。インストゥ
ルメント・インプットは、マイク・チャンネルに比べてトレブルが強調
されたレスポンスを持ちます。
H. MIC. (マイク)インプット
—
マイクまたはギター用の入力端子です。ほ
とんどのマイクまたはギターでは、INPUT1(フル・センシティビティ)
を使用します。高出力/プリアンプ内蔵の楽器を接続する、またはより
ダークなトーンを得たい場合には、INPUT2(-6dB)を使用します。